〔インタヴュー〕宮崎義仁監督(日本卓球協会ナショナルチーム男子)
――彼ら若い選手たちに、どんなことを望みますか?

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宮崎監督 ドイツのブンデスリーガに入りプロとして活躍し、そしてナショナルチームに入り、「日本代表であること」「日の丸を背負うこと」に対して誇りを持って欲しい。それとともに、卓球だけではなく、人間として成長して欲しいですね。
――では、どのようにしてその手助けを行っているのですか?
宮崎監督 日本卓球協会で、こっちに来たときに坂本竜馬の本を持ってきて、子供達にプレゼントしています。いくら卓球は強くても、卓球だけではダメです。その人が、人間としても強くならなくてはいけませんよね。本来なら学校で教えてもらわなくてはいけないことが多くありますが、それを子供達は学べないのです。そのため食事の時には、礼儀や作法を教えたり、子供たちの――卓球だけではなく人生の――先輩である方を呼んで、昔のことを話してもらったりもしています。私は子供たちに、卓球だけではなく、多くのことを教えなくてはいけないのです。
――日本の卓球界を強くするには、選手を強化するだけではなく、競技人口自体をもっと広げる必要があるのではないでしょうか?
宮崎監督 現在、日本は少子化が進んでいます。それにもかかわらず、卓球人口は増えているのです。登録している会員だけでおよそ29万人です。登録していない人を数えると、さらにその数は増えるでしょう。その原因として、福原愛という選手の影響が大きいです。また、小泉首相が、スポーツ促進をしていこうということで、2008年の春からナショナルセンターがオープンします。中国では各省にその体育館があるのです。そこら辺が日本と違いますよね。中国がいかに卓球が好きなのかがわかりますよね。
――今日見学させてもらった体育館では、観客が試合を見下ろす、お椀型の会場ではなく、選手と同じ目線で見ることにより、親近感が沸く体育館となっていますね。このような体育館が、日本にも出来るのですね。
宮崎監督 そうですね。
――最後に、ブレーメンで世界選手権が4月24から5月1日まで開かれます。ナショナルチームはどうでしょうか?
宮崎監督 日本の世界ランキングは15位。つまり上には14国の国がいます。ブレーメンでの世界選手権での目標はベスト8です。もちろん、勝とうが負けようが、先を見据えて、子供たちには、世界の雰囲気を味わってもらいたいですね。
選手たちを見つめる厳しい目。そして、インタヴューで見せてくれた優しい目。このギャップにはとても驚かされた。宮崎監督の目からうれし涙がこぼれるような、世界選手権での全日本の活躍が楽しみだ。(了)
