2006年04月30日

〔インタヴュー〕松下浩二さん(卓球選手・(株)チームマツシタ代表取締役社長)

――ここドイツでの選手とのコミュニケーションはいかがですか? 英語ドイツ語、どちらが得意なんでしょうか?

松下選手 どちらかというと、英語のほうが得意ですね。それでもやっぱり勉強しないといけないと思います。クラブだけにいると、言葉のボキャブラリーの数が限られてくるんですよ。「こんにちは」「元気?」「今日は何の練習をするの?」「じゃあね、バイバイ」――それで終わっちゃうんですよ。それ以上に話せるようになりたければ、ホームパーティーなどに出たりして、たくさん話すようにしないといけませんが、そのためには、きちんと話せるくらいまで勉強しておかないといけません。

卓球のことしか話せないとなったら、パーティーなんかに呼ばれると、「うわー、いやだな」となりがちじゃないですか。でも、ある程度話せれば、「あ、行ってもいいかな」と思いますよね。

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松下選手(右)。外国語でのコミュニケーションもそつなくこなす。

最初、ドイツに来たときは、南ドイツにいたんですよ。その時は、ドイツ語の家庭教師をつけて勉強していましたが、デュッセルドルフに移ってからは、練習や試合で忙しかったために、勉強する時間がなかったんです。でも、もっと勉強しておけばよかったと思いますよ。ドイツ語だけではなく、英語もそうですね。

日本にいても、卓球選手が終わったら、もう一回英語の勉強をするつもりです。やはり、最低限言葉ができないと、インターナショナルな選手にはなれませんよね。それに、一人で何かしようと思った時や、どこかに行ってこいと言われても、言葉が話せないと何もできないじゃないですか。そこでチャンスを逃してしまうことになりますからね。

話せるようになることは、それほど難しいことではないと思うんですよね。いつも専門的なことだけを話すわけではありませんから。一般的な日常会話ができることが大切なんですよ。だから、外に出なくてはいけませんね。話しているうちに、その言葉の使い方が合っているかどうか分かってきますから。

――大会が間近になってきました。ブレーメンでの世界選手権に対する意気込みは?

松下選手 ベスト8、あるいはそれ以上を目標にしてがんばっていきます。若い選手が多いので、爆発的な選手が出てくれば、結構上にいけると思います。今回の大会では、ベスト8。そして、次の大会では、ベスト4ですね。

――卓球をしている人へのメッセージをお願いします。

松下選手 卓球は、一生懸命やればやっただけ得るものが多く、やって楽しいスポーツです。ですから、自分が楽しむよう卓球をしてください。

「卓球」という靴を履き、「言葉」というスコップで、道をつくった松下選手の背中を見た。「パイオニア」が残した道を、これからも若い世代が歩き、そして新しい道を作りあげる。いつか、その道は世界の道に合流するだろう。そんな日が来ることを私は願う。(了)

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