2006年05月17日

〔インタヴュー〕小泉公人さん(ミュンヘン日本人国際学校専務理事・Accretech (Europe) GmbH副社長)

――小泉さんは半導体関連企業であるAccretech (Europe) GmbH副社長でもいらっしゃいますが、Accretech (Europe) GmbHとは、どのような会社なのでしょうか?

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Accretech (Europe) GmbH(写真提供:小泉公人さん)。

小泉専務理事 弊社は、日本の(株)東京精密の100パーセント子会社です。半導体メーカーが顧客であり、欧州のビッグ3は、インフィニオン(Infineon)フィリップス(Philips)STマイクロエレクトロニクス(STMicroelectronics)です。インフィニオンの本社がミュンヘンですので、こちらに事務所を置いております。

ルール工業地帯にあるデュッセルドルフと異なって、バイエルンやバーデン=ヴュルテンベルクといった南部ドイツには、半導体・エレクトロニクス・自動車関連のメーカーが数多く進出しています

――こちらでお仕事をしていて感じることは何でしょうか?

小泉専務理事 日本人としての誇り・気概をしっかりと持っていないと、世界では通用しません。即ち、日本の文化・歴史を正しく理解し、謙虚な気持ちの中にも一本筋の通ったものを持つことです。ドイツでの滞在が14年になる私自身、長い海外生活で強く感じていることですし、宮崎監督も同じことをおっしゃっていましたから、これは、スポーツでもビジネスでも同じことだと思います。これがないと、いくら言葉が出来ても、外国の方から尊敬されません。つまり、甘く見られてしまうということです。

私も、日本にずっと住んでいたら決して勉強しなかったであろう東洋の古典・哲学・歴史関係の本を、12年くらい前から読むようになりました。それらによって培われた現在の自己のアイデンティティーは、完全に「サムライ」です。というか、少しでも「サムライ」に近づきたいと思っています。

日系企業の副社長、日本人学校の専務理事、卓球好きの子どもたちの父親――三足の草鞋を履く小泉さんだが、そのすべての行動は、一本の「サムライ」の精神に貫かれていることを発見した。国際人として、日本人としての誇りを持つことほど、大切なことはない。次代を担う子どもたちの教育に携わる小泉専務理事がこのような考え方であることに、私は共感し、また、とても安心感を覚えた。

しかし、翻って考えてみると、肝心の日本の教育は、このような真の国際人・真の日本人を育てているだろうか? 日本ではようやく「愛国教育」が言われはじめているとはいえ、まだまだ真の国際人を育てているとは言いがたい。母国を大切にする真の日本人が世界中に羽ばたいていく日を、私は楽しみにしたい。(了)

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